



あ、リュウジー!!
ねー見てー。
教科書に変な世界地図が載ってるー。

ああ、それはホモロサイン図法で描かれた地図やな。

ほ、ホモロ…んん??

しょうがあらへん。
今日は世界の様々な地図ついて解説したるわ。

お、お願いします!!
1.全てが正確な世界地図は存在しない

地球を小さくした模型が地球儀や。

うんうん。
あのくるくる回るやつだよね。

地球儀には、ええところと欠点があって、ええところとしては距離、方位、角度、面積、形がほぼ正確な点や。
一方、欠点としては、持ち運びが不便、一度に全体が見渡せない点が挙げられるな。


ああ…。
確かに普段持ち歩くにはちょっと…。


そこで持ち運びに優れた、紙ベースの世界地図が誕生した。
ただ、問題も出てきた。

ん?どうしてー?

球体である地球を平らな紙に表現するには無理があるんや。
距離、方位、角度、面積、全部が正しい世界地図は存在せん。
どれかが犠牲になってまうんや。


な、何ー!?

これらを比較的正しい地図にしようと思ったら、みかんの皮を剥いたような世界地図になる。
ただこれやったら見にくいやろ?


た…確かに。

そこで、球面の世界を平面の地図に書く方法の地図投影法が誕生した。
・正角図法
・正距方位図法
・正積図法
や。
2.正角図法(角度が正しい地図)

1つ目は、メルカトル図法で書かれた角度が正しい地図や。
緯線と経線が直角で交わるようにできておる。


あー。
この地図は見慣れてる地図だね。
メル…カトル…図法っていうんだね。

例えば東京からサンフランシスコに行く場合、メルカトル図法の地図を使って2地点を結んだ直線、等角航路っちゅうんやけど常に東方向の同じ角度に沿って行けば着くんや。


せやから昔は海図によう使われとった。


この地図の欠点はわかるかー?

ん?
なんだろ?

何点かあるんやけど、一番は高緯度にいくほど面積が大きくなる点や。


この地図やと南極大陸がやたらデカかったり、グリーンランドがオーストラリア大陸より大きく見える。


ええ〜!!
あんなに大きく見えていたグリーンランドってこんな小さいんだ…。


ひぇえ〜。
3.正距方位図法(中心からの距離と方位が正しい地図)

2つ目は正距方位図法による中心からの距離と方位が正しい地図や。
ポイントは、地図の中心から以外は、距離も方位も正しくないから要注意や。


へー。
すごい変な形してるし中心以外、正しくないならあんまり使いどころなさそうだね。

ああん?
正距方位図法で中心と、ある地点を結んだ直線(大圏航路)は最短経路になるから航空図にはよく使われる。


それに国連のロゴマークは北極点を中心とした正距方位図法のマークが使われとる。
何より、この正距方位図法の地図はテストによう出る。


な、何!?

普段、メルカトル図法の地図に見慣れとるから、方位の問題は試験によう出る。
例えば「東京の東にある都市は?」っちゅう問題でニューヨークって答えがちなんやけど、実際はアルゼンチンのブエノスアイレスや、とかな。



んんん???
さっきのメルカトル図法の地図だとサンフランシスコは東の方向に進んでいるように見えたんだけど違うの??


経線、つまり北極点を起点とした線からは大圏航路は角度が変わる。
メルカトル図法でサンフランシスコへの大圏航路は北方向の曲線となり最短経路っぽく見えへんからややこしいかもな。


んんん???

地球を宇宙から見た状態に近い「正射方位図法」の地図やと下のようになる。


いっぱい図法が出てきて混乱してきた…。
4.正積図法(面積が正しい地図)

3つ目は、正積図法による面積が正しい地図や。
面積が正しいから分布図によう使われる。
特徴は地図が長方形やなくて楕円的な形をしとる点や。
欠点としては、面積は正しいんやけど地図の中心から離れるほど形がひずむ点やな。
サンソン図法

サンソン図法は緯線が等間隔に描かれる。
特徴は高緯度ほどひずみが大きくなることや。


中心の経線から遠ざかるほど、形がゆがむんだね。
特に高緯度…。
モルワイデ図法

モルワイデ図法は楕円形の地図で、中心から離れるほど形が歪むんは共通しとるけど、緯線の間隔を高緯度ほど狭くして高緯度の形のひずみを小さくしたんや。
ただ今度は低緯度のひずみが生まれとる。


今度は低緯度の形……
あれをたてれば、これがたたず…。
ホモロサイン図法(グード図法)

サンソン図法とモルワイデ図法におけるひずみの欠点を克服しようとしたんがお前さんが最初に見てたこのホモロサイン図法や。


あーあれかー。

このホモロサイン図法はサンソン図法の地図とモルワイデ図法の地図を組み合わせてできておる。
北緯/南緯40度44分を境界に低緯度部分ではサンソン図法、高緯度部分ではモルワイデ図法の地図を結合させておる。


へー。
欠点を補おうとしたんだね。
でも複雑になって見づらい地図だね。

まあせやな。
海の部分が途中切れとるしな。
結局、平面で再現性を高めようとしたらみかんの皮っぽくなってまうんやな。


はぁー。
結局どの地図も一長一短あるんだねー。

せやな。
球面を平面にするは無理があるからな。
今回の講義はここまでや。しっかり復習するように。
最後に今回のまとめと理解度チェックテストや。
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5.今回のまとめ
| 図法 | 特徴 | 欠点 |
|---|---|---|
| メルカトル図法 | 角度が正しい。緯線と経線が直角に交わる。海図に使われる。 | 高緯度ほど形がひずむ。 |
| 正距方位図法 | 中心からの距離と方位が正しい。最短経路である大圏航路が直線で表せるため航空図に使われる。 | 周辺にいくほど形がひずむ。 中心から以外は距離も方位も正しくない。 |
| サンソン図法 | 面積が正しい。緯線が等間隔。 | 周辺にいくほど形がひずむ。高緯度で形がひずむ。 |
| モルワイデ図法 | 面積が正しい。緯線の間隔が低緯度では広く、高緯度で狭い。楕円形の地図。 | 周辺にいくほど形がひずむ。低緯度で形がひずむ。 |
| ホモロサイン(グード)図法 | 面積が正しい。40度44分でサンソン図法とモルワイデ図法を結合させている。ひずみが小さい。 | 海洋部分で地図が切れている。 |

まとめを踏まえて、理解度チェックテストに挑戦や。
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6.理解度チェックテスト
1.以下の表の空欄( )にあてはまる語句を答えよ。同じ語句が入る場合もある。
| 図法 | 特徴 | 欠点 |
|---|---|---|
| メルカトル図法 | ( )が正しい。緯線と経線が直角に交わる。海図に使われる。 | ( )緯度ほど形がひずむ。 |
| 正距方位図法 | 中心からの( )と( )が正しい。最短経路である( )航路が直線で表せるため航空図に使われる。 | 周辺にいくほど形がひずむ。中心から以外は距離も方位も正しくない。 |
| サンソン図法 | ( )が正しい。緯線が等間隔。 | 周辺にいくほど形がひずむ。( )緯度で形がひずむ。 |
| モルワイデ図法 | ( )が正しい。緯線の間隔が低緯度では広く、高緯度で狭い。楕円形の地図。 | 周辺にいくほど形がひずむ。( )緯度で形がひずむ。 |
| ホモロサイン(グード)図法 | ( )が正しい。40度44分でサンソン図法とモルワイデ図法を結合させている。ひずみが小さい。 | 海洋部分で地図が切れている。 |
2.下の地図は上の表にある図法のいずれかである。どれがどれか答えよ。
[1]

[2]

[3]

[4]

[5]


1.以下の表の空欄( )にあてはまる語句を答えよ。同じ語句が入る場合もある。
| 図法 | 特徴 | 欠点 |
|---|---|---|
| メルカトル図法 | (角度)が正しい。緯線と経線が直角に交わる。海図に使われる。 | (高)緯度ほど形がひずむ。 |
| 正距方位図法 | 中心からの(距離)と(方位)が正しい。最短経路である(大圏)航路が直線で表せるため航空図に使われる。 | 周辺にいくほど形がひずむ。中心から以外は距離も方位も正しくない。 |
| サンソン図法 | (面積)が正しい。緯線が等間隔。 | 周辺にいくほど形がひずむ。(高)緯度で形がひずむ。 |
| モルワイデ図法 | (面積)が正しい。緯線の間隔が低緯度では広く、高緯度で狭い。楕円形の地図。 | 周辺にいくほど形がひずむ。(低)緯度で形がひずむ。 |
| ホモロサイン(グード)図法 | (面積)が正しい。40度44分でサンソン図法とモルワイデ図法を結合させている。ひずみが小さい。 | 海洋部分で地図が切れている。 |
2.下の地図は上の表にある図法のいずれかである。どれがどれか答えよ。
[1]モルワイデ図法、[2]メルカトル図法、[3]正距方位図法、[4]サンソン図法、[5]ホモロサイン(グード)図法
[1]

[2]

[3]

[4]

[5]
























































