【マンガでわかる中学地理】1-1世界の姿

まあ…正解や。

地球は「水の惑星」ちゅうて、地表面は約7割が海で約3割が陸地や。

おっ!!

お前さんにしてはええポイントに気付いたな。

↓下のイラストをスライドして比較してみー。

陸半球、水半球ちゅうて、場所によって陸地の割合が多かったり、海が多かったりするんや。

地球全体で平均すると

になるんや。

世界は六つの大陸と三つの海に分けられる。

や。

ユーラシア(Eurasia)は、ヨーロッパ(Europe)とアジア(Asia)を組み合わせた用語や。

あと要注意なのは、太平洋の”太”は、「ふとい」やからな。

“大”ちゃうからな。

ちなみに「太平」って穏やかっちゅう意味やねんけど、昔世界一周を目指した冒険家のマゼランがこの海を航海した時に、嵐に見舞われず平穏な海だったからこの名がつけられたと言われちょる。

まあ…さっきの地図ではそう見えるけど、基本的にヨーロッパ中心やねん。

ワイらが見慣れているさっきの世界地図は珍しい方で世界標準はこっち↓の地図や。

これやと大西洋はヨーロッパの西にある。

南極大陸を除く5つの大陸は、次の6つの地域に分けられる。

ユーラシア大陸がウラル山脈を境にアジア州とヨーロッパ州に別れとるだけで区分は大陸と一緒や。

あとは、オーストラリア大陸がオセアニア州に名前が変わっとるだけやな。

ほんで、アジア州はさらに細かく区分されることもある。

• 東アジア
• 東南アジア
• 南アジア
• 西アジア
• 中央アジア
• シベリア

や。

現在(2024年)、(日本が認めている)世界の国の数は196ヵ国ある。

参考：外務省　世界の国数

世界にはいろんな国がある。

日本のような、周りを海で囲まれた島国(海洋国)やモンゴルのような海に面していない内陸国がある。

国と国との境界を国境ちゅうんやけど、国境には大きく分けて2種類ある。

1. 海や山や川などの自然地形による国境
2. 緯線や経線などを利用して人為的に引かれた国境

や。

緯線、経線については、後で説明するけど、人為的ってのは戦争で決まったり、かつて植民地にして支配していた国、宗主国そうしゅこくって言うんやけど、宗主国の都合で勝手に国境を決めたんや。

その地域に住んでいる人間の意向なんて全く無視してや!!

主にアフリカ大陸に多くて、特徴は国境が直線な点や。

日本の国旗といえばー？

せやな。

世界にはいろんな国旗があって、例えばイギリスは「ユニオンジャック」っちゅうて3つの国の国旗が融合してデザインされとる。

イギリスの正式名称は「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」ちゅうてイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国の連合国なんや。

グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国な。

まあ覚えやんでもええけど、イギリスは複数の国が連合しとるちゅうのは覚えときー。

で、

このユニオンジャックなんやけどオセアニア州の国々の国旗にもデザインされとる。

これにも植民地の問題が絡んどる。

他の地域でも国旗の特徴はいろいろある。

例えば、イスラム教徒が多い国では三日月や星がデザインされとったり、自分で地図帳見ていろいろ特徴を探してみるとええわ。

世界の人口は80億人を突破しており今後もどんどん増えていく予想や。

2050年くらいには100億人くらいになるといわれとる。

「人口爆発」っちゅうてここ100年くらいで急激に増えてきた。

詳しくは↓の記事を見るとええ。

国別で見ると人口が多い国、1位はインドや。

2位が中国や。共に14億人を超えとる。

長らく人口数1位は中国やったんやけど、最近インドに抜かれた。

なんでかわかるかー？

はぁー。

中国は昔「一人っ子政策」ちゅうて一人っ子を推進しとった。

その影響でいま人口増加率が鈍化してインドに抜かれてもうた。

人口が最も少ない国は、バチカン市国で約500人くらいや。

まあ、バチカン市国は特殊やけどな。

次の項目で説明するわ。

面積が一番大きい国は、ロシア連邦で約1700万km²ある。

日本の面積が約38万km²やから、日本の約45倍の大きさや。

で、

一番面積が小さい国がバチカン市国や。

バチカン市国は、イタリアのローマ市内にある国で面積は0.44km²しかあらへん。

これは東京ディズニーランドより小さいねん。

ただバチカン市国は、カトリック教会の総本山があって宗教的には重要な土地やねん。

国や都市は緯度いどと経度けいどを使って表すことができる。

緯度は、赤道を0°として北極/南極点が90°になる。

同じ緯度を結んだ線を緯線と言い、赤道と並行な横線になる。

北極点と南極点を結んだ縦線が経線でイギリスのロンドンにある旧グリニッジ天文台を経度0°とすんのや。

経度0°の経線のことを「本初子午線ほんしょしごせん」ちゅう。

本初子午線を基準に東を東経、西を西経と呼び、それぞれ180°まである。

「本初」ってのは、始まりって意味で「子午」ってのは、干支ってあるやろ？

その十二支は昔、方角を表すのに使われとったんや。

「子」はネズミで北、「午」はウマで南を意味する。

せやから本初子午線は、南北を結ぶ始まりの線っていう意味や。

緯度と経度を使って東京を表すと北緯36°、東経140°になる。

あと要注意なんが緯線と経線をごっちゃにしやすいから、緯線は横線、経線は縦線っていうのだけは覚えときー。

地球を小さくした模型が地球儀や。

地球儀には、ええところと欠点があって、ええところとしては距離、方位、面積、形がほぼ正確な点や。

一方、欠点としては、持ち運びが不便、一度に全体が見渡せない点が挙げられるな。

そこで持ち運びに優れた、紙ベースの世界地図が誕生した。

ただ、問題も出てきた。

球体である地球を平らな紙に表現するには無理があるんや。

距離、方位、面積、形、全部が正しい世界地図は存在せん。

どれかが犠牲になってまうんや。

これらを比較的正しい地図にしようと思ったら、みかんの皮を剥いたような世界地図になる。

ただこれやったら見にくいやろ？

そこで、一点特化型の地図が誕生した。

1つ目は、メルカトル図法で書かれた角度が正しい地図や。

緯線と形成が直角で交わるようにできておる。

昔は海図用によく使われたな。

この地図の欠点はわかるかー？

何点かあるんやけど、一番は高緯度にいくほど面積が大きくなる点や。

この地図やと南極大陸がやたらデカかったり、グリーンランドがオーストラリア大陸より大きく見える。

2つ目は、モルワイデ図法による面積が正しい地図や。

特徴は楕円の形をしとる点や。

欠点としては、面積は正しいんやけど地図の中心から離れるほど形が歪む点やな。

3つ目は正距方位図法せいきょほういずほうによる中心から距離と方位が正しい図や。

ポイントは、地図の中心から以外は、距離も方位も正しくないから要注意や。

ああん？

航空図にはよく使われるし、国連のロゴマークは北極点を中心とした正距方位図法のマークが使われとる。

何より、この正距方位図法の地図はテストによう出る。

普段、メルカトル図法の地図に見慣れとるから、方位の問題は試験によう出る。

例えば「東京の東にある都市は？」っちゅう問題でニューヨークって答えがちなんやけど、実際はアルゼンチンのブエノスアイレスや、とかな。

今日の解説はここまでや。

しっかり復習するように。