


……


わーい。
1.北海道地方の自然環境

北海道は日本の国土の約2割を占める広さを誇っとる。


やっぱ、ひっろーいなー。

地形で見ると中央に石狩山地、その少し南には日高山脈があり2000m級の山が連なる。北には北見山地が広がっておる。
また大雪山、有珠山などの火山も多い。


また有珠山近くにある洞爺湖、それに阿寒湖、摩周湖などはカルデラに水が溜まったカルデラ湖や。

か、カルデラってなんだっけ…?

カルデラとは、火山の噴火などによって陥没してできた大きなくぼ地のことや



そうだった…そうだった。

そのカルデラに水が貯まったのが洞爺湖などのカルデラ湖や。
観光名所にもなっとるし、前にサミットも開かれた。


で、北海道で忘れてはならんのが択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島の北方領土や。


北方領土は日本固有の領土やけどロシアが不法に占拠しとる状態が続いとる。
日本の領土問題についてはこっち↓で詳しく解説しとる。
北海道の気候

北海道の気候といえば何が思い浮かぶ?

寒い!!
雪が多い!!

まあ当たりや。
北海道は亜寒帯(冷帯)気候に分類され、冬にはマイナス30℃にもなる地域もある。
ただ夏は案外気温が上がり札幌なんかは30℃以上の日もある。
積雪は季節風(モンスーン)の影響で西の日本海側は多い一方、太平洋側は案外少ない傾向や。


大都市札幌近くでも5mくらい雪が積もることもある。
せやからこの地域では雪対策が必須や。

ひぇえ〜雪が5mも積もるなんて想像できないなー。

例えば家は二重窓にして保温性を高めたり、屋根は傾斜をつけて雪が積もらないようにしたり、暖房用の灯油タンクがあったり様々な対策をして厳しい冬を越しとる。


雪国の雪かきは重労働で大変だって聞くよねー。
それを少しでも減らす工夫は必要だよね。

せやな。
積雪が多いとこの道路ではロードヒーティングっちゅうて電熱線や温水パイプの熱で雪を解かす装置があるんや。
また積雪で道路がどこかわからんくなることもあるから「矢羽根」と呼ばれる矢印の標識も見られる。


いろいろ工夫してるんだねー。

あと北海道の気候の特徴で言うと知床半島南側では夏に濃霧が発生する日がある。これは季節風(モンスーン)が寒流の親潮に冷やされることによって発生する。
また知床半島北側では冬に流氷が見られる。

2.北海道地方の農業

北海道は広い農地を大型農業用機械で大規模に行うのが一般的や。
農家一戸当たりの農地は全国平均の10倍近くや。


ひぇえ〜こんなに違うんだ。

北海道は知っての通り農業大国で様々な農作物の生産量一位や。


わーすごーい!!

今となっては農業大国の北海道やけど、もともと北海道は農業には不向きな土地やったんや。

な、なんですと!?

たとえば石狩川下流の石狩平野は米の一大生産地やけど…


石狩平野は泥炭地で農地には不向きやった。
せやから別の場所から農地に適した土を持ってきたんや。
これを客土っちゅう。


へー。
ところで泥炭地って何?

泥炭とは沼地などに枯れた植物が堆積し、それが十分に分解されないまま炭化したもののことをいう。
その泥炭が堆積した湿地を泥炭地っちゅうんや。


なーる。

この不毛の地、北海道を開拓したんが屯田兵や。

とんでんへーい?

明治時代、政府は札幌に開拓使という機関をおいた。
北海道を開拓するために普段は開拓を行い非常時に兵士の役割を担う屯田兵を派遣した。


この屯田兵の尽力もあって北海道の農地は激増した。


現在、石狩平野は日本有数の稲作地帯となっとる。
北海道は新潟に次いでの米生産地や。


一方で十勝平野では畑作、北海道東部、北部では酪農が盛んや。


北海道の畑作は大型機械を使って大規模にやっとる。
ただ同じ作物ばっか作っとると地力が衰えて収穫量が減る連作障害が起こるから輪作しとる。

ん?
連作障害?
輪作?



3.北海道地方の漁業

北海道は都道府県別漁獲量で堂々の一位や。


北海道産、美味しいもの多いよねー。

かつては、にしん漁が盛んやったけど、獲りすぎで漁獲量が減ってからは、アラスカ沖など遠い北の海で鮭や蟹、すけとうだらなどを獲る北洋漁業が盛んになった。


すごーい。
こんな遠くまで漁に行ってたんだー。

ただ、1980年代に入り各国が海岸線から200海里の排他的経済水域を設定しだし、漁場が制限され北洋漁業は衰退していった。

うーん……時代の流れだし、しかたがない部分はあるかなー…。

そこからは「とる漁業」から「育てる漁業」がキーコンセプトになっとる。


……。
育てる漁業ってどういうこと?

育てる漁業とは、ホタテや昆布などを育てる養殖業や稚魚・稚貝を育てて海に戻す栽培漁業のことや。

ん?
養殖業と栽培魚業ってどう違うの?

養殖業は最初から最後まで人間の管理下にあるのに対し、栽培漁業は卵の孵化から幼少期までは世話するけどそれ以降は自然界に委ねて大人になって捕獲するイメージや。


漁業関係者の中には、ただ魚を育てるだけじゃなく森を育てる活動をしとる人もおる。

んん?
どういうこと?
森??

一見関係ないような森と海やけど、元気な森からは栄養となる養分が川伝いに海に流れ、それを餌として貝や魚が元気に育つんや。
せやから植林活動などを漁師がしとるんや。

4.北海道地方の観光業

北海道は観光業が盛んや。
例えば2月に開催される「さっぽろ雪まつり」には国内外から200万人以上が訪れる。


あーあれねー。
スッゴイ大きな雪像もあって迫力あるよね。

特に外国人の旅行客が爆増してきておる。


冬は雪まつりやサラサラのパウダースノーが楽しめるスキー場があるし、夏は6カ所の国立公園をはじめ、雄大な自然が観光資源となっとる。


こういった自然豊かなところでは、自然環境を楽しみながら学ぶエコツーリズムが盛んや。
アイヌ民族

北海道はもともと蝦夷地と呼ばれアイヌ民族が暮らしており、独自の文化を築いとった。


アイヌ!!
マンガで読んだことある。
幻の金塊をめぐって争ってたよね。


まあせやな。
ちなみにカムイってのはアイヌ語で神をあらわす。

へー。


北海道は明治時代に屯田兵によって開墾されたってゆうたけど、もともとはアイヌ民族が住んどった土地を奪ってったわけや。
アイヌの人々は狩猟が中心の生活やったがその生活は難しくなり、日本語の強制などもあり、アイヌ独自の文化は衰退していった。

ううう〜。

現在は法律の変化や、さっきのアイヌ民族が題材のマンガ・アニメのヒットもあり、アイヌ文化は見直されつつある。

うんうん。
伝統的な文化、大事。

今回の講義はここまでや。
しっかり復習するように。
最後に今回のまとめと理解度チェックテストで実力完成や。
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おおっ!?



12か月一括払いなら月当たり1815円や。
月払いやっても2178円や。

おお!?
月2000円くらいなのか!?
それなら僕のお小遣いでも……
でもなー…。


おおー。
お父さんお母さんに聞いてみよっかな。


5.今回のまとめ
- 北海道には択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島の北方領土がある
- 北海道は亜寒帯(冷帯)気候に分類される
- 知床半島南側では夏に季節風が冷やされ濃霧が発生する日がある
- 知床半島北側では冬に流氷が見られる
- 石狩川下流の石狩平野は米の一大生産地
- 石狩平野は泥炭地で農地には不向きだったが別地域から適した土を運んでくる客土をして土地改良した
- 明治時代、政府は札幌に開拓使という機関をおいた
- 北海道を開拓するために普段は開拓を行い非常時に兵士の役割を担う屯田兵を派遣した
- 十勝平野では畑作、北海道東部、北部では酪農が盛ん
- 年ごとに作る作物を変えることを輪作という
- かつて北海道は遠い北の海で鮭や蟹、すけとうだらなどを獲る北洋漁業が盛んだった
- 最近は「とる漁業」から「育てる漁業」がキーコンセプトになっている
- 育てる漁業とは、ホタテや昆布などを育てる養殖業や稚魚・稚貝を育てて海に戻す栽培漁業のこと
- 北海道には6カ所の国立公園がある
- 北海道の自然豊かなところでは、自然環境を楽しみながら学ぶエコツーリズムが盛ん
- 北海道はもともと蝦夷地と呼ばれアイヌ民族が暮らしていた
- 明治時代以降の政策によってアイヌの人々は追いやられていった

まとめを踏まえて理解度チェックテストに挑戦や。
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まあ、そりゃ東大生に直接教えてもらえるから、べらぼーには安くはない。
せやけどやな……


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ラストに理解度チェックテストで実力完成や!!
6.理解度チェックテスト
1.以下の図の青色と赤色の地域は、年間降雪量140cm以上か60cm未満のどちらかを表している。降雪量140cm以上はどちらか。

2.以下の図は北海道の稲作/畑作/牧草地の分布である。それぞれ該当するものを答えよ。

3.以下の空欄( )に当てはまる語句を答えよ。
北海道には択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島の( )領土がある
北海道の大部分は( )気候に分類される
知床半島南側では夏に季節風が冷やされ( )が発生する日がある
石狩平野は( )地で農地には不向きだったが別地域から適した土を運んでくる( )をして土地改良した
北海道を開拓するために普段は開拓を行い非常時に兵士の役割を担う( )を派遣した
年ごとに作る作物を変えることを( )という
かつて北海道は遠い北の海で鮭や蟹、すけとうだらなどを獲る( )が盛んだった
育てる漁業とは、ホタテや昆布などを育てる養殖業や稚魚・稚貝を育てて海に戻す( )のこと
北海道の自然豊かなところでは、自然環境を楽しみながら学ぶ( )が盛ん
北海道はもともと蝦夷地と呼ばれ( )民族が暮らしていた

1.以下の図の青色と赤色の地域は、年間降雪量140cm以上か60cm未満のどちらかを表している。降雪量140cm以上はどちらか。

[解説]
冬の季節風(モンスーン)の影響があって日本海側は降雪が多くなる。よって赤色が年間積雪量140cm以上となる。
2.以下の図は北海道の稲作/畑作/牧草地の分布である。それぞれ該当するものを答えよ。

[解説]
札幌近くの石狩川流域は稲作が盛んで、畑作は十勝平野を中心に広がっている。牧草地は北部と東部中心に広がっている。
3.以下の空欄( )に当てはまる語句を答えよ。
北海道には択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島の(北方)領土がある
北海道の大部分は(亜寒帯/冷帯)気候に分類される
知床半島南側では夏に季節風が冷やされ(濃霧)が発生する日がある
石狩平野は(泥炭)地で農地には不向きだったが別地域から適した土を運んでくる(客土)をして土地改良した
北海道を開拓するために普段は開拓を行い非常時に兵士の役割を担う(屯田兵)を派遣した
年ごとに作る作物を変えることを(輪作)という
かつて北海道は遠い北の海で鮭や蟹、すけとうだらなどを獲る(北洋漁業)が盛んだった
育てる漁業とは、ホタテや昆布などを育てる養殖業や稚魚・稚貝を育てて海に戻す(栽培漁業)のこと
北海道の自然豊かなところでは、自然環境を楽しみながら学ぶ(エコツーリズム)が盛ん
北海道はもともと蝦夷地と呼ばれ(アイヌ)民族が暮らしていた



