リュウジー!!
しょうがあらへんなー。
ほんなら今回はヨーロッパ州の自然環境中心に解説していくわ。
よ、よろしくお願いします。
1.ヨーロッパ州の自然環境
ヨーロッパ州の気候は、ヨーロッパ中央にあるアルプス山脈を境に南北で気候が分かれる。
アルプス!!!
…といったら〜
……。
まあ、ヨーロッパは歴史的な建造物も多いし小説や童話の舞台として、たびたび登場するな。
アルプス山脈も4000m級の山々が連なっており、観光名所として有名や。
ひぇえ〜。
富士山よりも高いんだー。
で、本題のヨーロッパ州の気候の特徴としては、「思いのほか北にあるのに暖かい」っちゅう点や。
イギリスなんかは北海道よりも全然北にあるのにそこまで寒くない(年平均気温約12℃)んや。
えっ!?
ヨーロッパってこんなに北にあるんだ!?
それなのにそんなに寒くないのー?
なんでー?
理由は大きく二つあって
- 北大西洋海流
- 偏西風
や。
北大西洋海流と偏西風
北大西洋海流は、文字通り北の大西洋を流れる海流で、南から流れてくるため周囲よりあったかい暖流になる。
ほうほう。
ほんで偏西風は、北緯(南緯)30〜60°付近にかけて西から一年中吹いている風で寒さを和らげている。
この北大西洋海流と偏西風の影響でヨーロッパの大部分は高緯度の割に冬でも比較的温暖な西岸海洋性気候に属しておる。
その他の気候/地形的特徴
一方、イタリア南部などの地中海寄りの地域は、夏の降水量が少ない地中海性気候となる。
へー。
ヨーロッパの北部、東部は亜寒帯気候や。
地形的特徴で重要なんがノルウェーやスウェーデンあたりのスカンディナビア半島には、氷河によって削られた奥行きのある深い湾のフィヨルドがあることや。
スカン…??
フィヨ?
んん??
へー。
氷河で地形ができちゃうんだー。
そのほか、ヨーロッパの地形で覚えておきたいのは、ライン川やドナウ川などの国際河川やな。
こくさいかせんー?
国際河川とは、複数の国/国境を流れ、国家間で条約を結んで自由に船が行き来できるようにして、水上交通路として重要な役割を果たす河川のことや。
日本って島国だからあんまり実感が湧かないけど、大きな川って国際的に重要な役割を持つんだね。
2.ヨーロッパ州の文化
ヨーロッパは歴史的建造物も多く、いろんな文化が混在しとる。
ヨーロッパの言語
ヨーロッパで使われとる言語は大きく3つに分類できる
- ゲルマン系
- ラテン系
- スラブ系
や。
ほう?
ゲルマン系は、英語やドイツ語。
ラテン系は、フランス語やイタリア語、スペイン語。
スラブ系は、ロシア語やポーランド語や。
いろんな言語があるんだねー。
ヨーロッパの宗教
ヨーロッパではほとんどの地域でキリスト教が信仰されとる。
ただ、キリスト教と一口にいっても宗派の違いがあり、大きく3つに分類できる。
- プロテスタント
- カトリック
- 正教会
や。
ほうほう。
で、ポイントがそれぞれの宗派の分布がさっきの言語分布と似ちょるんや!!
ほ、本当だ!!
ちょっと似てる!!
でもどうしてー?
まあ同じ言語ってことは、文化も似てくるから宗教も同じものを選択しがちってことかな。
3.ヨーロッパ州の農業
ヨーロッパでは自然環境に合わせた農業が行われちょる。
重要な農業形態が3つあるから覚えときー。
- 混合農業
- 地中海式農業
- 酪農
や。
混合農業
混合農業とは小麦や根菜などの作物栽培と家畜の飼育を組み合わせた農業のことや。
ほう。
組み合わせ…。
ポイントは、同じ場所でずっと同じ作物を作らんっちゅう点や。
んん??
どういうこと?
例えばお前さんがA,B,C,Dの農地を持っとったとする。
ある年、Aでは小麦、Bではカブ、Cではトウモロコシ、Dでは牧草を作る。
次の年では、Aでは牧草、Bでは小麦、Cではカブ、Dではトウモロコシを作るという具合に作る作物を変えていくんや。
夏作物、根菜類、冬作物、牧草をローテーションしていくイメージやな。
へー。
でもどうして、わざわざこんな面倒くさい作り方をするの?
同じ作物を作った方が楽じゃん?
お、ええポイントや。
せなあかん理由があるわけや。
それは連作障害っちゅうやつや。
同じ作物を作ると土地がどんどん痩せていって、満足に作物が収穫できやんくなるんや(土の同じ栄養素が消費される)。
で、昔の人は気づいたわけや。
「違う作物を作るの組み合わせたら収穫量が落ちやんぞ」と。
ええー!?
じゃあ世の中の畑って同じ作物を作れないのー?
そこは、今は(人工的)肥料で補ったりしとる。
地中海式農業
地中海式農業は主に地中海性気候に分布している。
地中海性気候の特徴として、夏に高温少雨で冬、降水が多いっていう特徴がある。
その環境を生かし、夏に乾燥に強いオリーブやブドウ、オレンジ類を栽培、冬に小麦などを栽培するのが地中海式農業や。
オリーブオイルの原料だねー。
酪農
酪農とは、牛やヤギなどを飼育し乳や乳製品(バターやチーズ)を生産する農業のことや。
……。
分布場所に注目や。
北部や山脈などの標高が高い場所に酪農は分布しとる。
これらの地域は寒かったり土地が痩せていて、作物を育てるには不向きや。
そこで牧草を育てて、なんとか農業をしとるっちゅうわけや。
特にデンマーク、オランダ、スイスの乳製品は有名や。
園芸農業
あとは、園芸農業っちゅうのも一応覚えときー。
園芸農業とは、人口の多い大都市向けに野菜や花など栽培することや。
オランダのチューリップが有名やな。
今回の講義はここまでや。
しっかりと復習をするようにー。
ありがとうございましたー。
4.今日のまとめ
- ヨーロッパ州の気候は、ヨーロッパ中央にあるアルプス山脈を境に南北で気候が分かれる
- 北大西洋海流と偏西風の影響でヨーロッパの大部分は高緯度の割に冬でも比較的温暖な西岸海洋性気候
- 北大西洋海流は、南から流れてくる暖流
- 偏西風は、北緯(南緯)30〜60°付近にかけて西から一年中吹いている風
- イタリア南部などの地中海寄りの地域は、夏の降水量が少ない地中海性気候
- スカンディナビア半島には、氷河によって削られた奥行きのある深い湾のフィヨルドがある
- ヨーロッパ州には、ライン川やドナウ川などの国際河川がある
- 国際河川とは、複数の国/国境を流れ、国家間で条約を結んで自由に船が行き来できるようにして、水上交通路として重要な役割を果たす河川のこと
- ヨーロッパで使われている言語は大きく3つに分類できる
- ゲルマン系
- ラテン系
- スラブ系
- ヨーロッパではほとんどの地域でキリスト教が信仰されている
- キリスト教には宗派の違いがあり、大きく3つに分類できる
- プロテスタント
- カトリック
- 正教会
- 言語と宗派の分布は重なる
- ゲルマン系→プロテスタント
- ラテン系→カトリック
- スラブ系→正教会
- ヨーロッパでは自然環境に合わせた農業が行われ、重要な農業形態が3つある
- 混合農業
- 地中海式農業
- 酪農
- 混合農業とは小麦や根菜などの作物栽培と家畜の飼育を組み合わせた農業のこと
- 混合農業は連作障害を避けるために違う作物を作っている
- 地中海式農業とは、夏に乾燥に強いオリーブやブドウ、オレンジ類を栽培、冬に小麦などを栽培すること
- 酪農とは、牛やヤギなどを飼育し乳や乳製品(バターやチーズ)を生産する農業のこと
- 園芸農業とは、人口の多い大都市向けに野菜や花など栽培すること