1.アジア州とは?
場所は知っての通り、ユーラシア大陸とその周辺の島国や。
アジア州は細かく分類すると、東アジア、東南アジア、南アジア、西アジア、中央アジア、シベリア地方からなる。
まあシベリアはヨーロッパに含まれたり、どっちつかずのポジションやったりする。
へー。
世界でアジア州が占める割合でいうと、面積は2割ちょっとやけど、人口は6割近くおるんや(ロシアを除く)。
おお〜。
人いっぱいだー。
2.アジア州の地形
アジア州の地形の1番の特徴は、やっぱり世界の屋根ヒマラヤ山脈があることやな。
ヒマラヤ山脈は、この地域の気候に大きな影響を与えている。
その他、文化的・農業的に重要な大河がぎょうさんある。
テストに出やすいから要注意や。
アジア州にある重要河川
河川名 | 主な流域国 | 特徴 |
---|---|---|
黄河 | 中国 | 黄色く濁った川、畑作中心、黄河文明 |
長江 | 中国 | 長さ世界3位、稲作中心 |
メコン川 | 中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナム | 6カ国を流れる国際河川 |
チャオプラヤ川 | タイ | 稲作が盛ん |
ガンジス川 | インド、バングラディッシュ | ヒンドゥー教にとって重要な川 |
インダス川 | パキスタン | インダス文明 |
他にもいろいろあるけど、石油がぎょうさん採れるペルシャ湾とか。
わわわ……
いっぺんには覚えられないなぁ…。
3.アジア州の気候-モンスーン
アジア州の気候の一番の特徴は、モンスーンや。
も、モンスーン?
モンスーンは季節風ともいって、夏と冬で風向きの変わる大規模な風のことや。
夏には海側から湿った風が吹きアジア各地に雨をもたらし雨季となる。
一方、冬には大陸側から乾いた風が吹き、雨が降らなくなり乾季となる。
へー。
季節で風向きが変わるんだー。
でもどうしてー変わるの?
まあ大きくは、水と土の暖まりやすさの違いや。
海は暖まりにくく、冷めにくい。
一方、大陸は暖まりやすく、冷めやすい。
へーそうなのー?
まあ、イメージでいうと夏のビーチで砂浜を裸足やとあっつくて歩けやん現象や。
ああ〜。
なーるほどー。
でや、夏に熱せられた大陸に上昇気流が発生し低気圧となり、地表付近では低気圧に風が吹き込むため海から大陸に風が吹き、一方冬に高気圧ができ……
はわわわ……
なんのこっちゃ…。
まあここらへんは、ちとムズいから流してもええけど、原理としては大陸と海の間で気温差が生じることによって風が吹くんや。
4.中華人民共和国(中国)
こっからはアジア州の国々について紹介していくわ。
まず最初は中国や。
人口の約9割が漢族で、そのほか西部地方を中心にたくさんの少数民族が暮らしとる。
中国の人口の変化-一人っ子政策
中国といえば何が思い浮かぶー?
え〜っと……
人がいっぱいいるー!!
まあせやな。
国連の資料によると2024年現在、中国の人口は14.2億人おる。
おおー。
やっぱりすごいたくさんいるねー。
まあただ、インドが14.5億人で世界一位の人口や。
な、なんですと!!
中国が一位じゃないんだー!?
長らく中国が人口1位やったけど、最近インドに抜かれた。
要因の一つが中国が長らく続けていた政策「一人っ子政策」にある。
うあ。
出た、一人っ子政策。
一人っ子政策とは、1980年ごろから増えすぎる人口を抑制するために1組の夫婦には子供1人までと制限する政策で、違反すると罰金が科されていた。
ただ現在は見直され、3人までは子供を持つことが認められてきたんや。
急速な経済発展
元々、中国は石炭や鉄鉱石などで発展しとったが1980年代になると自由な経済発展を目指すようになり、沿岸部に経済特区を設けた。
経済特区ー?
経済特区とは、外国企業を招くために税金面などを優遇する地区のことや。
この効果もあり、1990年代には中国は急速な経済発展を見せ、「世界の工場」と呼ばれるようにまでなった。
すごーい。
特に現在はハイテク産業の世界的シェア率は凄まじく、パソコンでいうとほぼ100%中国産になっとる。
ひぇええー。
すご。
中国なしじゃ成り立たないレベル…。
ただ、この急速な経済成長は[沿岸部の都市⇔内陸部の農村]間で深刻な経済格差を生んどる。
せやから、農村の人間は少しでも稼ごうと都市に出稼ぎにやってくる。
そうすると、近年都市の人口が急速に増え出した。
おお。
都市人口がすんごい増えてる…。
これによっていろんなが問題が出てくんやけど、よく言われてんのが環境問題やな。
特に都市部の大気汚染被害は深刻化しとる。
うわわわ〜。
せやから現在は環境対策に力を入れており、太陽光発電や風力発電の再生可能エネルギーの発電量は世界一や。
5.大韓民国(韓国)
2つ目に取り上げる国は大韓民国(韓国)や。
韓国といえば何が思い浮かぶー?
……まあせやな。
韓国の食文化は、日本にもぎょうさん入ってきとるな。
韓国語のハングルは文法/敬語表現などが日本と似てたり、文化的にも儒教の影響が強く、箸を使ったり年長者を大切に扱うなど日本と似ている点が多々ある。
アジアNIES
韓国は1960年代ごろから急速に工業化し、台湾・香港・シンガポールとともにアジアNIESと呼ばれちょる。
アジアにーず??
発展途上国の中でも特に経済成長がすんごい国や地域のことを新興工業経済地域(NIES)というんや。
でアジアで該当したんが韓国などやったんや。
へー。
実際に韓国は輸出額が急増し、70年代までは衣類が主力やったけど今は機械類が主力や。
へー機械類かー。
そういやサムスンってのはよく聞くなー。
ソウルへの一極集中
韓国も中国と同様に都市への人口集中がすさまじい。
特に首都であるソウルには国の機関や企業の本社が集まってるため、人口が一極集中しておる。
韓国の半数近い人間がソウル(周辺)に住んどる。
どこの国でも一極集中ってあるんだねー。
日本でも東京に一極集中って聞くし…。
せやな。
一極集中によって、土地や建物の価格が爆上がりしたり、交通の混雑、ほんでさっきの大気汚染などの問題が生じる。
北朝鮮との関係
朝鮮半島は第二次世界大戦後、北緯38度を基準に北は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、南が韓国に分かれた。
1950年に朝鮮戦争が勃発し、53年には休戦協定が結ばれたが、現在に至るまで両国間では依然緊張状態が続いてる。
ううう。
北朝鮮の行動は日本も他人事やないから、今後も注視していかなあかん。
う、うん。
今日の講義はここまでや。
しっかり復習するようにー。
ありがとうございましたー。
6.小テスト
★空欄( )を埋めよ。また、[ ]内はどちらかを選択せよ。
アジア州の中央には世界最大の( )山脈がある。
アジアは夏と冬で風向きの変わる( )が吹く。その風は夏季に[海から大陸/大陸から海]に吹き[乾季/雨季]となる。一方冬季は[海から大陸/大陸から海]に風が吹き[乾季/雨季]となる。
( )政策の影響もあって現在の中国の人口数は、世界第( )位。
中国は1980年代になると自由な経済発展を目指すようになり、沿岸部に( )特区を設けた。
中国の急速な経済成長によって特に[都市部/農村部]の人口が急速に増加している。
急速に工業化した韓国は、台湾・香港・シンガポールとともアジア新興工業経済地域( )と呼ばれている。
朝鮮半島は北緯( )°を境界に北朝鮮と韓国に分かれている。
答え
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【答え】
アジア州の中央には世界最大の(ヒマラヤ)山脈がある。
アジアは夏と冬で風向きの変わる(モンスーン(季節風))が吹く。その風は夏季に[海から大陸]に吹き[雨季]となる。一方冬季は[大陸から海]に風が吹き[乾季]となる。
(一人っ子)政策の影響もあって現在の中国の人口数は、世界第(二)位。
中国は1980年代になると自由な経済発展を目指すようになり、沿岸部に(経済)特区を設けた。
中国の急速な経済成長によって特に[都市部]の人口が急速に増加している。
急速に工業化した韓国は、台湾・香港・シンガポールとともアジア新興工業経済地域(アジアNIES)と呼ばれている。
朝鮮半島は北緯(38)°を境界に北朝鮮と韓国に分かれている。
7.今日のまとめ
- アジア州は、面積は約2割だけど、人口は約6割いる
- アジア州の地形の特徴として、世界の屋根ヒマラヤ山脈がある
- モンスーンは季節風といって、夏と冬で風向きの変わる大規模な風のこと
- モンスーンが吹く地域は夏、雨季となり冬、寒気となる
- 一人っ子政策の影響もあって中国は人口世界2位
- 中国は外国企業を誘致するために沿岸部に経済特区を設けた
- 1990年代には中国は急速な経済発展を見せ、「世界の工場」と呼ばれるようにまでなった
- 中国の急速な経済成長は都市、農村間で深刻な経済格差を生んでいる
- 都市部の人口急増が大気汚染の原因となっている
- 韓国はハングルや儒教など日本と似ているところがある
- 急速に工業化した韓国は、台湾・香港・シンガポールとともにアジアNIESと呼ばれている
- 韓国の首都ソウルには国の機関や企業の本社が集まってるため、人口が一極集中している
- 朝鮮半島は北緯38°を境界に北朝鮮と韓国に分かれている